今年度もコロナ禍で移動が制限される中で、より多くの方に当コース主催の制作展をご鑑賞いただけるよう、ブログ形式で有志の作品をご紹介します。
工芸専攻・大学院2年生の北岡京子さんの作品です。
《吹墨彩色ケーキ皿》cake plate with sprayed pigment decoration
磁器土・下絵の具/Φ230×H25
【作者コメント】
ケーキをお皿に移す際にちょうどいいサイズがなかったことから制作を始めました。器形は西洋食器をイメージし、模様はしだれ桜を図案化して組み合わせています。縁部分の桜の花びらは奇数にして均等に配置しました。皿の上下をつくり置く向きを統一できるように工夫しています。
赤系の下絵の具は種類が少ないので下絵の具のレッドと焼貫呉須(青系の絵の具)を調合して赤紫系の絵の具を作りました。
《吹墨彩色皿》plate with sprayed pigment decoration
磁器土・下絵の具/Φ360×H70
【作者コメント】
別の作品でクラゲをモチーフにしていた際、クラゲは海に月と書いて海月(くらげ)と読むことを知って思いついたデザインで、クラゲと月と泡を円という図に単純化して組み合わせ
た作品になっています。クラゲを探してみてください。
絵付けには青系呉須3色とピーコックを使用して深みを表現しました。大きい作品になると絵の具を吹き付ける面も広くなるので一つの画面で様々な色の重なりが表現できたと思い
ます。 繊細な色彩や模様の表現が印象的な北岡さんの作品。
食卓に並んだ際の、ほっと落ち着く温かみが想起されます。
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