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執筆者の写真広大美研

作品紹介 工芸専攻①

工芸ゼミ所属、岸風花さんの作品紹介です。



『春の錦』

磁土

Φ250×H55、Φ255×H60、Φ100×H100、Φ70×H200(mm)


有田焼でもよく見られる上絵技法で制作した磁器の作品です。大皿2枚と香炉2つで春の花が咲きほころぶ様子と干支をモチーフにしたおめでたい感じの作品を作りました。干支をモチーフにした作品ではねずみだけを香炉のふたの部分に描き、他の干支の動物は香炉の本体の部分に描きました。干支の伝承の中でねずみだけは自分で歩かず牛の上にこっそり乗っていて、ゴール直前になると牛から飛び出して一位を取ってしまったという話があるので、そういったねずみの特別さ、ある種のずる賢さを一匹だけふたに描くことで表現しました。



『コドウ』

磁土

Φ115×H55、Φ240×H55、Φ135×H35、Φ130×H30、Φ120×H30(mm)


なまこ釉という独特な青みをもつ釉薬を使用して作品を制作しました。釉薬全般にも言えることですが、なまこ釉は焼き加減によって色味が毎回少しずつ変わっていきます。そのようにまるで生きているかのような釉薬をイメージして、作品群にコドウ(鼓動)と名付けました。



『シアン』

磁土

Φ172×H32、Φ125×H110、Φ160×H52(mm)


氷裂貫入釉に興味をもち、制作しました。香炉と皿に薄めに青磁氷裂貫入釉をかけたところ、後述する桃花とは対照的に淡い色味の作品が完成しました。淡く、氷裂の主張が激しくないため、普段使いしやすい器が出来ました。



『桃花』

磁土

Φ110×H143、Φ215×H70、Φ185×H60(mm)


こちらはシアンと同じ氷裂貫入釉を内側にかけ、外側は透明釉をかけました。桃氷裂貫入釉は発色が鮮やかなため、全面にかけてしまうと普段使いの器としては少し主張が強すぎるため、外側はシンプルにして、かわいらしさと使いやすさのバランスに気をつけました。





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