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  • 執筆者の写真広大美研

絵画と物語


こんにちは。絵画ゼミ4年生の楠です。

絵を描いている人に「どんな/誰の作品に影響を受けましたか?」と聞くと、おそらくその人が影響を受けた絵画や画家の名前を教えてもらえると思います。自分にも絵を描くうえで理想としたり参考にしたりする絵画・画家はあるのですが、自分の場合は子供の頃に読んだ本が、絵の中でどんな世界を表現したいかを考えるのに大きく関わっていると感じます。

とくに好きだったのは、主人公が日常から非日常の世界に迷い込む物語でした。

以下は自分が特に影響を受けた作品です。


・高楼方子さん『わたしたちの帽子』

5年生の前の春休みの間だけ暮らすことになった古い雑居ビルでの冒険は、現実と幻想が混ざりあい、過去と現在が繋がっています。


・岡田淳さん『扉のむこうの物語』

冬休みの宿題のため物語を考えようとしていた行也は、小学校の階段の下の倉庫の中で、扉のむこうの世界へ迷い込みます。


・梨木香歩さん『裏庭』

主人公の照美は今では使われていない洋館の庭を通り、鏡の中へ 、そして秘密の「裏庭」へと足を踏み入れます。


子供の頃からそのような物語を読み、いつか自分も絵で、日常の隣にある別世界につながっていくような風景を表現したいと思っていました。今回の卒業制作でも目指していたことです。

修了・卒業制作展で作品をお見せできるのを楽しみにしています。

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