こんにちは、工芸ゼミ所属、4年生水田です。予報ではまだまだ雨が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
わたしは現在パソコンが完全に壊れてしまい、修理に出しています。データをUSB等に複製しておくことの大切さを改めて実感しているところです。
幸いにも、Teamsで卒業論文のやり取りを行っていたため、大切なデータはクラウド上に保管されています。今年はネット授業で本当に良かった、と救われた気持ちです。
さて、私は主に【属人器】について研究しています。皆さまの家庭では、食事をする時、父・母・自分の箸、皿、コップなど、個人に属する食器がありませんか?これは主に、箸や器の見た目が、それぞれ異なるために発生する文化だと考えられています。一方西洋では、カトラリーの形・柄を揃える傾向から、見た目で誰のものか分からないために属人器文化がほぼ無いと言われています。また、15〜16世紀頃まで固くて平たいパンに料理を載せて食べていたことから、個々人の食器に対する意識が薄いことも考えられます。汁物のみは深皿に直接口をつけて飲んでいたようです。
日本は元々、清から箸などの文化が入ってきました。当時日本は清の文化を真摯に習っていたと記録があり、左に飯椀、右に汁椀という配置も決まっていたようです。現代では逆配置の地域もあるようなので、どうして逆になったかも気になりますね。
日常で当たり前になっている習わしや、それが根付いた理由などを調べ明らかにすることを、私はとても面白く思います。
最後に、最近制作した器の写真を載せさせて頂きます。
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