デザインゼミ4年の髙野です。
卒展ブログということで、今回は自分の制作を振り返ってみたいと思います。
私は漢字をテーマにした立体作品を制作しています。
基本は「アイデアを出す→実験してみる→失敗する」の繰り返しで、その中でうまくいきそうなものを選抜して、作品として整えていく、といった感じでここまでやってきました。
制作方法に関しては、デザインゼミでいながらデジタルな作業はほぼしていません。
パソコンの代わりに触っているものといえば、彫刻刀に絵筆、ヤスリにノコギリ…
自分が何ゼミなのか時々分からなくなります。
アナログな作業は好きな方なのでそれ自体は苦ではないのですが、
いかんせんCtrl+Zでペペッとやり直せないことばかりなので、失敗に失敗を重ね、ここまで多くの時間とお金を費やしてしまいました。
日頃顔を背けている分、移動時間や寝る前などふとした瞬間にその蓄積ダメージを実感して「ぉぁぁ…」と頭を抱えてしまいますが、そんな時は甘い物で脳を騙すことによって強行突破しています。
そして、そんな甘辛な日々もあと少しで終わります。
というか、終わらせないといけません。
制作が終盤へと差し掛かるにつれ、作品に対する愛情もどんどん深まり、近頃はプロデューサーのような気持ちで接してしまうようになりました。
「この子をどうやったらもっと輝かせることができるだろうか…」みたいな思考になるんです。本当に。
構想から制作設計、演出まで1人で手がけてきたんですから、やってることは凄腕カリスマ総合プロデューサーとほぼ同じですよね。
そう考えると私がこの1年やってきたことって、体力と精神力に裏付けされたとてつもなく凄いことなんじゃないかと思えてきます。
もちろんそれも周りの支えがあってのものですが。
本番まであとわずかとなりましたが、やれることはまだあると感じています。
表舞台に出られなかった数多の失敗作たちの分まで、今の作品を磨きに磨き、魅力を最大限引き出せるよう最後まで頑張りたいと思います。それでは。
試作品の数々(ネタバレ回避のために加工してます)
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