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執筆者の写真広大美研

わたしたちの『はてしない物語』。

こんにちは、絵画ゼミ4年生の田中です。卒業に向けて、ラストスパート!

歌ったり、唸ったりしながら、みんな少しずつ筆を進めています。


コロナ禍がやってきてから、もう約2年が経つなんて。

時の流れが、まるで〈卒業制作・論文の提出締め切り日〉みたいに早くやってきて、

いつもびっくりしてしまいます。(汗)



受験生のみなさん、大学入学共通テスト、本当にお疲れさまでした。

2019年から2022年にかけて。センター試験の廃止に、新型コロナウイルスの感染拡大。

周りの人達、先輩に聞いても、先生に聞いてもわからない。

これまで誰も経験したことのないような、変化の激しい日々を歩んでこられたと思います。

先の見えない不安や、色んなことの中止や延期、答えが分からない恐怖。

高校生の私だったら。浪人生の私だったら。あのときの私だって。

果たして、「仕方がない」と、受け入れられただろうか。それでも、前に進めただろうか。

どんな形であっても、今そこにいるみなさんを、わたしは心から尊敬しています。

受験勉強や絵を描くこと、辿り着きたい、新しい世界へと踏み出す前。

未来に向け、いくつもの道を前に、たった一つを選ばなければならないこと。

自分の弱さと正面から向き合うこと、見ざるを得ないときが、沢山あります。

どうしようもなく苦しくなるし、なんだか何もかも、わからないことだらけだし。

たとえ何かがわかっていていたとしても。それでも、どうしても。動けないこともたくさん。

コロナ禍もあって、一人で過ごす時間が多かった、この一年を振り返ると。そんなとき、

「私だけじゃないって、気づけていたらな」と思うことが何度もありました。

なかなか、直接人と会う機会がなくても。少しだけ約束して、お話ししたり。

少しだけ、声を聴いたりするだけでも。手を伸ばしてみたら、一人で考えていたときより、

ほんの少しずつでも、確かに、何かが変わりました。

「弱い所も、良いところなんじゃないですか」造形芸術系コースの、仲間の一人がくれた言葉です。

みなさんの中には、夢や目標を高く持つ分、あるいは、自分にとても厳しい分。

そこに辿り着くまで、自分を見つめているからこそ。たくさん、たくさん、考えるからこそ。

立ち止まってしまう人もいると思います。

以前授業の中で、教育には「包む」という意識が大切だと、気づかせてくれた仲間もいました。

その考えも一緒に心の中に思い出されて。この言葉をもらったとき、弱さも、自分なりのやり方で精一杯、それに立ち向かおうとしている自分も、ぜんぶ一緒に包み込むことができたらなと感じました。



さて、受験生のみなさん。追試験、実技試験や2次試験。

まだまだ、道は続くけれど。きっと、ゴールまであと少し。

大好きな美術を通して、それぞれが 目指す場所に向かって。

私たちも今、現在進行形で。それぞれの選んだ道の上で、戦っています。

目的地も、進み方も、戦い方も、人それぞれ。

時には休むことも、大事な一歩です。


ちなみに東広島、本気の冬は、極寒です・・・。制作していたら、つま先が・・・、、

どうか、体に気をつけて。しっかりあたたかくして、お過ごしください。

広島大学で、力いっぱい、祈っています。


※写真は、広島大学(東広島キャンパス)で撮影したものです。(2021年 秋)





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