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執筆者の写真広大美研

不気味の谷現象と穢れ論

皆様いかがお過ごしでしょうか。2年生の火村です。

私は現在、講義の課題レポートのテーマとして不気味の谷現象とメアリー・ダグラスの「穢れ論」の共通点と相違点について調べています。

不気味の谷現象は知っている方も多いのではないでしょうか。森政弘が1970年に提唱した、ロボットの見た目、行動が人間に近づくにつれて我々の好感度が下がっていき嫌悪感を感じるようになり、最終的に人間そっくりになるとまた好感度が上昇するといった現象のことです。なぜこのような現象が起きるのか多くの研究がなされていますが、まだはっきりとしたことは分かっていません。


(Yamada,2010)


3枚中どの画像が一番「気持ち悪い」と感じるでしょうか。研究結果では真ん中の画像の好感度が最も低かったそうです。

「穢れ論」はイギリスの社会人類学者のメアリー・ダグラスが1966年に主張したもので、曖昧なもの(ある分類と分類の境目に存在するもの)に対して人間が嫌悪感を抱く、という内容です。

 私はこの二つの主張に共通点があるのではないかと考え、現在調査を行っています。後にはここから発展して顔認識とペルソナの関係についても調べてみたいと考えています。



引用

山田祐樹・川邉隆寛・井隼経子:山高ければ谷深し 対象のカテゴリ化における認知的困難度は不気味の谷現象を説明する,2010,日本認知心理学会発表論文集,55-55,(日本認知心理学会)

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